プログラミングを教えることの難しさ-予想の斜め上を行く作品をつくる子たち
こんにちは、教室長の中村です。
プログラミングキッズを始めてから、はや1年と3か月が過ぎました。
毎週様々な教室の子たちと接する中で、教えることの楽しさと難しさをとても感じています。
一番感じるのは、子どもは一人ひとり違うという事です。
当たり前のことですが、この教室を始める前はあまり実感としてありませんでした。
小学生だったら、小学生と一括りに考えていました。
しかし、この教室で教えながら感じることは、一人ひとりの性格も能力も本当に千差万別だなと感じます。
大きく違うと感じたポイントが3つありました。
1.作る作品が違う
2.理解力が違う
3.性格が違う
それぞれ、詳しく見ていきたいと思います。
まずは、「作る作品が違う」についてです。
プログラミングキッズでは、1,2年生対象のベーシックコースと3年生以上が対象のアドバンスコースがあります。それぞれ、Viscuit、Scratchというプログラムを使ってプログラミングを学習しています。どちらも、最初は基本的なことを教えて、その後子どもが自分で作品を作ったり、改造したりする時間があります。
この時間に出来上がる作品がそれぞれ驚くほど全く違うものになります。
特に、アドバンスコースのScratchでは、元々用意したゲームとは全く違うゲームになってしまうことが多々あります。
登場人物の絵が違ったり、時にはゲームのルールを変えたり、隠しコマンドとして、あるボタンを押したらゲームをクリアしてしまうなど、全く違う作品になるので、子どもの発想の豊かさに驚かされます。
思いがけないものが出来たり、そうくるかと予想の斜め上を行く作品を見たりすると子どもの可能性を感じとても楽しく感じます。教えた内容を子どもがどう応用してくるかがとても楽しみです。
次に、「理解力が違う」についてです。
こちらは、同じ教室で同じ内容を教えていても、こちらが伝えきる前に答えを察する子もいれば、どれだけ説明しても理解できない子がいたりします。
これが教えることの難しさを感じる原因の一つです。
全く同じ内容を教えても、子どもによって理解力が違うので、その子に応じて説明のレベルを変える必要があるからです。
出来るだけ子どもに考えさせる方針をとっていますが、この理解力の問題でなかなか理解できない子には、その子の理解できるレベルで伝える必要があるので、ほぼ教えてしまう形になったりしてしまいます。
今は、全員に教える箇所は出来るだけ簡単なものにして、個別で取り組むミッションで様々なレベルのものを用意しています。
なかなか理解できない子に関しては、このミッションの時間を使って、少しずつ理解がおいつくようにしています。
少し長くなりそうだったので、今回はここまでにしたいと思います。
もう一つの違う所はまた次回書こうと思います。
これからも子どもの理解による差を少しでもなくしていけるように工夫を重ねていきたいと思います。