プログラミングを教えることの難しさ-子ども自身で考えさせるために
こんにちは、教室長の中村です。
前回の続きの記事になります。
前回は、小学生の子ども一人ひとりは大きく違うということを書きました。
そして、子ども一人ひとりが大きく違うと感じたポイントが3つありました。
1.作る作品が違う
2.理解力が違う
3.性格が違う
このうち、1と2については、前回の記事に書きました。
教えることの難しさ-予想の斜め上を行く作品をつくる子たち
今日は、3つ目の「性格が違う」について書きたいと思います。
プログラミングキッズでは、いかに子ども自身に考えさせるかということを意識して子どもに接しています。
子ども自身に考えさせるために、基本的に上から押さえつけるようなことはしません。
質問をされても、極力そのまま答えを教えないように気をつけています。
そのまま答えを教えてしまうと、子ども自身で考える機会を持てなくなってしまうと考えるからです。せっかく自分で考える機会があるのに、それを逃してしまうのは非常にもったいないことだと考えています。
子ども自身に考えさせるためには、子ども自身が考えたいと思わせる必要があります。
この、子ども自身が考えたいと思うように問いかけをするのがとても難しいのです。
そこで、3つ目の「性格が違う」が登場します。
同じ問いかけをしても、性格によって反応は様々です。
例えば、話を良く聞けるけど、新しいことにチャレンジするのが苦手な性格の子がいたとします。
この場合ですと、一緒にやってみようと促し、質問をしながら徐々に気持ちをのせてあげることをします。
また、自分から積極的にチャレンジするけど、あまり話を聞けない子がいたとします。
この場合ですと、自分でチャレンジして、うまくいかない時に簡単なアドバイスを出します。そこで、その子がはっと気が付くとまた自分でチャレンジをし始めます。
これはほんの一例ですが、どうやって声をかけていくのかというのは本当に難しく、たくさん失敗もしますが、その分うまく声をかけることが出来た時の喜びはとても大きいものがあります。
このように、一人ひとりが違うことによって、教えるのが難しいと感じる時は多くあります。でも、それ以上にこの一人ひとりの違いがやりがいにもつながっています。
それぞれこう言ったら、どんな反応が返ってくるのかと楽しみだし、思いがけない答えが返ってきた時とかは、何とも微笑ましい気分になります。
こういった事を積み重ねて、経験を積み重ねていって、素晴らしい教室、素晴らしいコンテンツを作っていきたいと思っています。