小学校でのプログラミング教育 | プログラミングキッズ


小学校でのプログラミング教育

2022年4月10日

こんにちは、プログラミングキッズです。

2020年から小学校でもプログラミング教育が始まっていますが、実際どんなことをやっているのかよく分からないと思われている方も多いかと思います。

今回は「小学校でのプログラミング教育」というテーマでお伝えしたいと思います。
 

よくある誤解

「国語・算数・理科・社会」などの科目にプラスして「プログラミング」という科目が入る、と誤解されている方が多いのですが、そうではありません。

またプログラミングというと、いわゆる文字の羅列を打ち込んでいくイメージがありますが、実際には具体的なものを学ぶのではなく、プログラミングの「考え方」を学ぶということになります。
 

導入の背景

AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など情報技術の進化によって、人がやっていたことが自動化できるようになってきました。

今後10~20年後には今ある仕事の半数近くが自動化される、と話す大学教授も出てきています。

そういった状況の中で、コンピュータを敵として排除するのではなく、主体的に使いこなし味方にしていけるようにしよう、ということでプログラミングが必修化されました。
 

プログラミング教育の目的

上記の背景から、プログラミング教育の目的は、以下のように設定されています。

1) プログラミング的思考を育む

国は、以下のように述べています。

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

何かを実現したいと思ったときに、どんな要素が必要か小さく分けて考え、それらを組み立てて、ゴールまで着実にたどり着く力、とも言えます。

プログラムを作るときの基本的な考え方ですが、この考え方はプログラミングに限らず、これからの時代を生きていく上で普遍的に必要な力だと思います。
 

2) コンピュータを主体的に利用する姿勢を育む

国は、以下の内容に気づくことで、重要と述べています。

    ・コンピュータは実は身近なところで使われていて、生活を便利にしている
    ・コンピュータを魔法の箱ではなく、プログラムで動かすことができ、得意なこと・不得意なことがある
    ・コンピュータを動かすには必要な手順がある

コンピュータを遠い存在ではなく、身近な存在として、また自分の味方として使えるようにする、ということが狙いになります。
 

学校でどんなふうに学ぶの?

冒頭にもお伝えしたように、プログラミングという科目が入るわけではありませんし、またコーディングを学ぶわけでもありません。じゃあどういうふうに教えるのかというと、各教科で横断的に取り入れていく、というようになっています。

例えば、算数の時間に「スクラッチ」というプログラミングツールを使って、
正三角形を描いてみよう、というような授業があります。

正三角形を描くにはどんな命令が必要かを考えます。線を引く、〇度回転する、〇回繰り返す、という命令が必要だと分かれば、次にどんな設定値にして、どのように組み立てれば正三角形ができるか、を考えます。

算数として正三角形の定義も理解しながら、一方プログラミングとして、各どんな要素が必要でそれらをどう組み立てたらいいかを考えることができます。
 

小学校での実際の状況

小学校の先生から実際の状況を聞いてみると、先生自身もまだプログラミングは何をするのかが分からない、どうやって教えていくのかが分からない、という声が多くあります。英語もやらないといけないのに、プログラミングをやるのか、と混乱している雰囲気も否めません。

国では現場でプログラミングの授業がしやすいように、Webサイトを開設して授業事例などをたくさんあげています。https://miraino-manabi.mext.go.jp/

ただ具体的に何をするかは各学校に委ねられており、しっかりと進めていけている学校はまだまだ少数のようです。
 

あるべき姿

先述のように日本の場合は、他の教科の中でプログラミングを使う程度になるので、真にプログラミング的思考を育てていくのは、なかなか難しい部分があると思います。

プログラミング教育の目的は、プログラミングスキルの習得ではないにしても、実際に自分の頭で考えてプログラムを組むことが大切ですので、やはり学校以外の場所でしっかりと向き合って学んでいく場が必要ではないかと思います。
 

プログラミングキッズでは、「アイデアをカタチにする力」を重視しています。基礎文法からアプリケーションとして組み上げるまでができるように教えています。その末に、自分で試行錯誤しながら、オリジナルの作品を作ってもらいます。

ゲームやアート、便利ツールなど作るものは様々ですが、自分で設定したゴールに向かって、何が必要かを考えて試行錯誤して組み上げていく、というプロセスが大事だと考えています。
 

プログラミングキッズは、21世紀を生き抜く力を身に着けるスクールです。
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