プログラミングを学ぶとどんどん作れるものが増えてくる

1.講師を始めたきっかけは?

左にいるのが堀内先生
大学を卒業した後、国際的な視野を養うため、アフリカにボランティアとして2~3年滞在していました。
ボランティアでは子供とふれあう機会が多くありました。ふれあう中で、どのような環境でも子どもはパワフルで、未来に希望を持っていることを感じました。それと同時にどのようにすれば、一人ひとりの能力を引き出せるのかを考えるようになりました。
帰国後、株式会社ナンバーワンソリューションズに入社し、ITエンジニアとしてプログラミングに携わる業務をしていました。
ITエンジニアとして2年ほど経過したときに、社内で教育事業の立ち上げがあるのを知りました。子供の教育に興味があったので、マネージャーに志願しプログラミングキッズに関わるようになりました。
最初は、授業の補佐や、備品整理・授業後の片付けを行っていました。
業務に慣れてきた頃に、講師のアシスタントを担当しました。
次第に講師、教室長という役割になり、現在に至ります。
2.授業をするうえで心掛けていることを教えてください
「教えない教育」です。これは子供が自分で答えを発見することを心がけています。
もちろん、何も教えないと子供は何をしていいか分からないので、最低限のやり方は伝えます。こちらの姿勢としては、環境を用意してあげ、あとは子供が自分で学んでいけるように見守っています。
教える方の役割は、それぞれの子供に対して、どこまでヒントを与えるのが適切か、ということだと思います。どこまで環境を準備したら、自ら学び、答えを出すことができるのか、その辺りを見極めながら、授業をしています。
3.授業の中で印象に残っていることは?

教室のスタッフをしていると、なかなか思い通りにやってくれない子がいます。
その子には、いつも気をかけながら接していて、ミッションのときには、かなりヒントを出して導いていました。
その子が、あるゲーム作成の授業で、すごく楽しそうに取り組んでいました。
そのときは、なかなかその子に入ってあげられなかったので、ゲーム作成はなかなか進んでいないんじゃないかなと思っていました。
そんな気持ちで彼の作成途中のゲームを見てみると、、、一人でゲームとして成立するレベルの作品ができていました!
その子がこれほどまでにできるとは思っていなかったので、静かに一人で驚いていました。
プログラミングでは、よく「答えを教えない教育」がいいと言われており、スタッフとして心得てはいましたが、この瞬間に、それがこのことか、と感じました。
4.子どもに対して伝えたい事はありますか?

どんどんコンピュータにふれて、楽しんでもらうことです。
プログラミングと聞くと難しそうですが、コンピュータが自分の思う通りに動くと
とても面白いと感じます。
私自身、初めてプログラミングの勉強をしたときは、知らないことが多すぎて、
初めは挫折を感じていました。何度も繰り返しやっていくと、だんだんわかるようになり、分かってみると、パズルみたいで面白いと感じました。
プログラミングは、他の勉強と違って、自分で考えた結果がすぐに出てきます。
学んだらその分だけ、作れるものが目に見えて広がり、モチベーションがあがります。
学校のお勉強のように、机に向かって本を読んで覚えていくとなると、プログラミングはとても難しく感じますし、やる意味がそれほど感じられません。
今はいろいろな子供用のプログラミングツールが出てきています。お勉強の前に、まずは触ってみる、そうするとこんなことができる!という感覚が大事だと思っています。
「プログラミングは楽しいもの」と感じながら大人になって、将来すごい人物になってもらえればと思います。
5.今後の目標はどんなことですか?
どんな子が来ても、自分で学んでいける環境を準備することです。
まだまだコンテンツとしても、教室運営としても、子供が自分で学びを進めていける環境の準備が出来ていないと感じています。
これからも多くの生徒と接していきながら、仕組みとして多く生徒が自分で学んでいける環境を提供できるようにするのが理想です。